「隠れ脱水」には気を付けて!
看護師・医師のケース
適切な水分補給が行われずにいると、立ち眩みや頭痛などの脱水症状を引き起こします。熱中症などにも深く関わる症状ですが、とある研究によると看護師や医師は脱水症状に陥りやすいことが判明しました。この研究は大学病院に勤める看護師・医師を対象に行われ、勤務前と勤務後に採血を実施したところ、勤務後の職員は勤務前と比べて尿浸透圧が高く、脱水状態にあることが分かったのです。知らず知らずのうちに多くの水分を失っているのですが、多忙な仕事なので水分補給のタイミングが難しいのかもしれませんね。看護師や医師は、暑い時期に限らず日頃から意識して水分補給をしましょう。
オフィスで座り仕事のケース
オフィス内の座り仕事であっても隠れ脱水に陥る可能性があります。実はオフィスで働いていても多くの水分が失われているのです!人間は排せつによって1日に1600mlの水分を排出するのに加えて、汗でも水分が放出されます。さらに、「不感蒸泄」と呼ばれる呼吸や皮膚からの水分の放出があります。この不感蒸泄によって失われる水分は、呼吸から放出されるもので約300ml、皮膚から放出されるもので約600mlもの量になります。合計900mlの水分が目に見えない形で失われているため、水分不足に気付かない人が多いんですね。2時間ただ座っているだけでも、コップ1杯分の水分が失われています。
のどの渇きは脳にある口渇中枢から発せられる信号や口の乾燥などから感知します。のどの渇きを感じて適時水分補給をしていれば水分不足にはなりませんが、仕事に集中しすぎてのどの渇きに気付かずに長い時間が経ってしまと、脱水症状を引き起こしてしまいます。物事に集中すると、多少ののどの渇きには気付きにくくなります。座り仕事だと汗をかく機会が少ないので油断してしまいがちですが、のどの渇きを明確に感じた時にはかなりの脱水状態に陥っている危険性があるので、例え座り仕事であってもこまめな水分補給が必要ですよ!
営業職のケース
毎年多くの人が熱中症で倒れています。ニュースでもそういった報道をよく見ますよね。特に、東京などの都市部で多い傾向にあるようです。また、患者の多くは男性です。営業など、屋外で過ごす時間が多い仕事は要注意ですよ。同様の環境下であっても、女性よりも体力的にきつい仕事を任される機会が多く、汗をかいて多くの水分を失います。働き盛りの若い営業マンは体力があるので、水分不足に気付かずに働き続けた結果、いきなり熱中症で倒れるといったケースが多いようですね。
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- 水分補給の基本!